こんにちは、だいです。
投資する銘柄ってどう選べばいいんだ?
と思っているそこのあなた。
まずは決算書を読めるようになろう!
皆さんは会社の決算書を読んだことがあるでしょうか。決算書とは会社が
「どれくらい儲かっているのか」
「どれくらいお金を持っているのか」
「どれくらいお金が流れてるのか」
を記したものです。決算書を読めるようになることで
つまり、決算書を読めるようになれば投資で失敗する確率をググっと減らすことができます!もちろん投資をする上で決算書が読めることは必須のスキルといって良いでしょう。
(まずい…決算書が読めないけど投資しちゃってる…)
そんなあなたでも今から基礎をしっかり学べば、より良い投資をすることができるでしょう。今回は、決算書の財務諸表とは何かについて解説します!
財務諸表とは?
財務諸表とは決算書と同じ意味です。決算書はいわゆる一般用語で、財務諸表とは「金融商品取引法」という法律に記載された名称なのです。
財務諸表に該当するのは一般的に
これら4つで、上3つは特に重要な書類なので「財務三表」と呼ばれたりします。ちなみに上場企業だとこれら財務諸表は誰でも閲覧することが出来ます!企業のHPで「投資家情報」「IR情報」などを探してみて下さい!
以降はこの財務三表について解説していきます。
損益計算書
まずは一番分りやすい「損益計算書」からです。英語ではProfit and Lossなのでよく「P/L」と言われます。
損益計算書は、会社が1年間の活動で「いくら売り上げて」「いくら費用が掛かったのか」、その結果どれだけ「利益が出たのか」をまとめたものです。
P/Lで見るべき重要なポイントは
の3点です。
項目の意味を理解しよう
今回は例として、2021年2月現在で時価総額トップの「トヨタ自動車」の有価証券報告書を見ていきます。
これは2020年3月期(2019年度)の報告書になります。
まずは「売上高」です。よくテレビで紹介される「年商」というやつは1年間の売上高のことを表しています。売上高は会社の需要とも言えますし、利益を生む上で重要な土台です。
また、その業界ごとのシェア(市場占有率)を比較するのに売上高を使ったりします。このように会社の規模だったり、ポテンシャルを測るうえで売上高は非常に大事な指標と言えます。
続いて「売上原価」「販売費・一般管理費」です。原価は売り上げた商品の仕入れ価格です。売上から原価を引いたものが売上総利益(粗利)といい、生産された付加価値と言い換えることも出来ます。
販管費は「作るのに掛かったお金」で、人件費、工場の賃貸料から電気代、水道代などいろいろな経費が該当します。
売上から原価と販管費を引いたのが「営業利益」です。営業利益は本業で稼いだ利益のことで、会社の経営が上手くいっているのかが分かります。
また、営業利益 ÷ 売上高で「営業利益率」が分かります。パーセンテージで表すことによって、業界の中で稼ぎ方が上手なのか、他の競合企業と比較することが出来ます。
貸借対照表
続いて「貸借対照表」です。英語でBalance Sheetなのでよく「B/S(バランスシート)」と言われます。
決算書を読むときにP/Lを見ない人はまずいないと思いますが、B/Sは読み方が分からないという方が多いのではないでしょうか。
貸借対照表とは、会社に存在する財産の状態を表したものです。
B/Sで見るべき重要なポイントは
の3点です。
項目の意味を理解しよう
P/Lと同じように、2021年2月現在で時価総額トップの「トヨタ自動車」の有価証券報告書を見ていきます。
2020年3月期(2019年度)の報告書のB/Sです。
まずは「資産」です。資産は会社が保有している財産のことで、短期的にはお金を何に使っているかが分かります。
資産には「流動資産」「固定資産」があり、前者は1年以内に現金化できるもの、後者は長期で保有するものです。
資産を見ていけば会社が何を持っているかだけでなく、なぜそこにお金を使っているのかを考えると、会社の将来が見えてくるかもしれません。
続いて「負債」「純資産」です。負債は会社の借金で、純資産は会社が生み出した資産です。短期的にはキャッシュを何で調達しているかが分かります。
負債にも「流動負債」「固定負債」があり、前者は1年以内に返済義務があるもの、後者はそれ以外の長期のものです。
資産をどれだけ純資産でまかなえているかを「自己資本比率(純資産 ÷ 資産)」といい、これが大きいほど経営の安全性が高いということが分かります。
キャッシュフロー計算書
最後は「キャッシュフロー計算書」です。よく省略して「キャッシュフロー(CF)」と言われています。
キャッシュフロー計算書とは、その会社の現金・預金がどれくらい増減したのかを計算したものです。
CFで見るべき重要なポイントは、
の2点です。
キャッシュフローの形態パターン
各キャッシュフローの意味は、
営業CFは、営業によって得たキャッシュフロー(+が望ましい)
投資CFは、資産売却によって得たキャッシュフロー(-が投資)
財務CFは、借入などにより得たキャッシュフロー(-が返済)
という風になっています。営業CFは普通、営業利益とだいたい同じくらいになります。乖離がある会社に投資する場合、その要因は突き止めておいた方がいいでしょう。
企業は投資をして成長しようとするので、普通投資CFはマイナスになります。財務CFは状況によるので一概には言えませんので、どの項目が影響しているのかを確認するといいでしょう。
そして、キャッシュフローはそれぞれの項目がプラスかマイナスかによってある程度経営の状態が分かります。
気になっている企業が今どんな状態なのか比較してみるといいかも知れませんね。
まとめ
今回は
について解説しました。数字ばかりで頭が痛くなってきますよね。
しかし、数字だからこそ論理的な判断が出来るというメリットがあります。投資をする上で重要な書類なのでぜひ覚えておいてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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